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ある「護憲派」の廉恥心の無さについて

 選挙の前後というのは概ね自分をとりまく政治状況について改めて認識させられるという意味で非常に不快になるものであるが、それにしてもあまりに酷すぎる会話を聞いたので、以下に書き留めておく。
 その人々は、朝鮮民主主義人民共和国の「ミサイル」について(注)、次のような趣旨のやりとりをしていた。なぜ彼らは我々の国の選挙が近くなるたびにああいう行動をとってくれるのか。護憲勢力が不利になるではないか……。
 これだけでも、後述するような理由で私は大変不快になったものだが、これらの人々からは、さらに次のような「冗談」も飛び出した。すなわち、このようなタイミングで事を興すからには、彼らは実はアメリカから金をもらって日本の軍備を進める手助けをしているのではないか、と。
 あるいはあながち「冗談」ではなく、本音が混じっているのかもしれないが、それにしてもバカバカしい上に恥知らずな発言ではないか。
 言うまでもないことだが、我々の国の憲法をめぐる問題は、あくまで我々の問題であって、朝鮮の政治家たちにとってはどうでもいいことである。一般論としてもそうであるし、日朝関係という特殊なケースを前提に考えても、そうである。
 なぜ朝鮮の政治家たちが、日本の護憲勢力のために技術開発上の留保をせねばならないのか。日本の護憲勢力が不利なのは、護憲勢力自身の思想性や戦略性に問題があるからだろう。
 加えて言うならば、朝鮮の政治家たちにとってみれば、憲法9条があろうがなかろうが、日本国は彼らを一貫して敵視してきたのであるから、改憲がなされようとなされまいと、本質的にはなんの意味もないということを、彼らはその経験から熟知していることだろう。
 このような護憲型左翼の廉恥心の無さを鑑みれば、むしろ朝鮮側は独自の軍備を固めねばならなくなるのではないだろうか。なにしろ敵対的な態度をとってくる隣国で「反戦」を唱えている人々が、実のところ朝鮮のことを、せいぜい自分たちの政治活動のお荷物であるくらいにしか考えていないときているのだから。
 ましてやイラク・リビアと、NATO側に対する態度を軟化させた国は、次々とその政体を転覆させられ、指導者を抹殺されているのである。イラクの時はまだ、事が始まってから「反対」を唱えるタイプの論者はいた。しかしリビアの時には「アラブの春」を寿ぐような頭のおめでたい、「独裁反対」くらいしか能の無い左翼のクズ――「反帝国主義」に「反スターリニズム」を加えたかと思ったら、いつのまにか「反帝国主義」は捨ててしまったような連中のなれの果て――が大威張りで発言していたのである。しかもシリアにいたっては、「アラブの春」ブームも去ったということなのか、ほとんど無関心のうちに転覆の危機に瀕しているではないか。
 こうしてみると、朝鮮としては、NATOの側にいる国の内部反戦勢力などに期待はしていられないというものだ。もとより眼中にないことだろうが、もしこのような勢力があることを知ったとしたら、まず自主防衛路線を確固たるものにし、そして軍需用・民生用を問わず独自の技術の蓄積を続けなければならないと考えるのが、現実主義的な情勢判断というものではないだろうか。
 別段、日本の護憲派が9条に対する幻想で下らないおしゃべりをしようと私には関心がない。しかし他国に迷惑をかけたり、侮辱したりすることだけはやめていただきたいと思う。日本人として恥ずかしい。

(注)ところで日本のメディアはいつまで「事実上のミサイル」などという最低の呼び方を続けるのだろうか。これなら「ミサイル」とはなから決めつけている右翼の方がよほど潔いというものである。根拠を示さず、しかし留保付きのような表現で責任を巧みに回避し、だが確実に読者・視聴者の印象に影響を与えるというのは、もはや公論の担い手として卑劣である。
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